シベリアンハスキーの飼い方(しつけ、食事、大きさ)

4年飼ってみて思ったこと、大きさ、しつけ、食事など

幻のトウキビは北海道の仁木町で栽培されていた

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写真 Pixtabay

昔、昔の絶滅したトウキビ

 

子供の頃に食べていたトウキビ。

歯にくっつくけど、何とも言えない味。

最近はどこのスーパーや直売所でも売っていません。

売ってるのは、甘いあま~いトウキビばかり。

はっきり言って甘すぎてトウキビとは思えません。

最初は、美味しく感じますが直ぐに飽きてしまう味。

続けて2本、3本なんて食べられません。

しかし、2本、3本を一気に食べてしまう事のできる、昔のトウキビが売っているところが一箇所だけあります。

発見しました。

発見した時の、嬉しかった事。

店に行き、茹でたてトウキビを食べた感動を今でも忘れられません。

そのトウキビを、茹でたてで是非食べていただきたいです。

 

ゴールデンクルスバンダム

そのトウキビの名は「ゴールデンクロスバンダム」。

戦後にアメリカより導入された、一代交配のスィートコーン。
20年ほど前にハニーバンタムが出た頃は、来るお客様が口をそろえて「ハニーは無いか」「ハニーバンタムが欲しい」と仰り、
父母もよほど栽培品種をハニーバンタムに換えようかと思ったそうです。
作物にも「流行」という物はあり、一般の出荷する農家は次々と新品種を作っていかないと、市場で高い値段が付かないのです。
そのため日本中が「ハニーバンタム」一色になり、あのくどい甘さに慣れてしまっていました。
しかし自分たちで喰ってみて、やっぱり美味いのは「クロスバンタム」だと感じ、考え直して作り続けたそうです。
当時は「クロスバンタム」の他にも「メキシカンビューテー」「ビューテー」「アンデス」などという「クロスバンタム」に近い味の早生品種もあり、
早い時期から収穫できたそうです。
しかし一代交配種の悲しさ、種苗業者が種を作らなくなり、最後まで残ったのは「ゴールデンクロスバンタム」1品種でした。
それさえ種子販売は平成16年を最後に(多分生産は、もっと前に)終了となり、18年~21年の間はF2(生食用種子から育成した、一代交配の二世代目)を栽培していました。

 

引用観光農園 峠のふもと紅果園

 

アメリカからの種子が平成16年で入らなくなり、その後はここで種を育成して栽培に成功し、現在に至っているようです。

たまたま、職場の目の前の畑でゴールデンクロスバンダムを作っている農家の方が居て、その方もゴールデンクロスバンダムが好きで好きで作ってるという幸運な環境にいたために、なんの苦労も無く毎年収穫時期になると腹一杯、ゴールデンクロスバンダムを食べていました。

しかし、平成16年に種子が無くなり、その農家さんもゴールデンクロスバンダムを作れなくなってしまいました。

 

種を入手して自宅で栽培

農家さんに、種子が無くなるからもう作れないと聞き、地元では有名な「種苗店」に行ってゴールデンクロスバンダムの種が無いか聞いてみると50粒位を譲って貰える事が出来ました。

自宅の陽当りのいい場所を、畑にして種を植えてゴールデンクロスバンダムを自分で栽培しました。

流石に、プロの農家のような立派なトウキビにはなりませんでしたが2年ほど自宅で栽培して種が無くなりました。

さて、どうする。

もう、ゴールデンクロスバンダムは食べられないのか。

悶々と、甘いトウキビを2~3年食べるしかありませんでした。

いや、4~5年かもしれません。

多分ですが、「観光農園 峠のふもと紅果園」のホームページもその頃は無かったと思います。

 

ゴールデンクロスバンダムとの再開

やっとネット検索で「観光農園 峠のふもと紅果園」を見つけた時は踊りだしたいような気持ちだったかは覚えてませんが、嬉しかったのを覚えています。

上さんに、知らせて時期になると早速買いに行きました。

自宅から約73キロ。1時間半くらいですか。

いいドライブです。

 

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画像 walkerplus

昔トウキビと大きく書かれた旗を、見た時は涙が出そうになりました。

赤い旗の後ろに薪ストーブがあり、そこに大きな釜でもぎたてを茹でています。

 

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写真 峠のふもと紅果園

茹で上がったトウキビを袋に詰めて、アツアツを売っています。

どんどん売れて行くので、少し待つこともありますが10分くらいで茹で上がるので

待つのは少しですが、そんなことより茹でたてを買うほうがいいです。

大きさにより、値段は違いますが5~6本ひと袋で1500円でした。

昨日は、今年初で行って2袋買いました。

その場で2本食べ、帰る途中で2本食べ、夜に1本食べて計5本。

12本買ったのですが、直ぐに無くなるでしょう。

もちろん、あま~いトウキビも売っています。

こちらも、もぎたてなので美味しいようです。

上さんと子供達が大好きで甘いトウキビも買っていきます。

上さんも子供たちもゴールデンクロスバンダムは食べません。

「歯にくっつくから、イヤだ」と言って食べません。

今回は帰りに高速を使って帰ってきました。

距離は63キロで、時間は1時間とかなり早かったです。

ますます、近くなって嬉しい限りです。

10月の中旬くらいまでは、食べれます。

今年は、あと何回行くのかはまだ分かりません。

 

何故、こんなに美味しいのに無くなってしまったのか?

このとうきび達の特性


甘みが少なく、もいで短時間のうちに食さないと味が大きく落ちる
背丈が高く、倒伏しやすい(作りにくい)
甘みが少ない分、とうきび本来の旨味成分が多い
喰い飽きない(塩味を聞かせて茹でると、主食として通用する)
短期間で固くなる(暑い夏期間は畑で既に種になってしまう事もある)
野生動物は、甘いだけの現在の主力品種よりこちらを好む(食害が多い)経験上
トータルして言えるのは(作る側の)経済性が低い(高コスト)


なぜ短所が多いにも関わらず、当園が30年以上もこれらの品種を(自信を持って)作り続けているかを考えて下されば、おのずと理解出来るでしょう
(とにかく旨いんです!)

 

簡単に言うと、収穫してスーパーに並んで購入されてから茹でるまでの時間が長いと「マズい」。

茹でたてでなければ「マズい」。

今の品種は、ある程度時間が経っても甘い品種ばかり。

もちろん、茹でたての方が美味しいのでしょうが時間が経ってもそこそこ甘い。

ところがゴールデンクロスバンダムが時間が経つと「マズ過ぎて食べられない」

ここが、絶滅した原因でしょう。

農家さんも、作るのが簡単で出荷も楽な品種改良された品種に移行した結果が絶滅した理由でしょう。

 

 

私は幸せ者だ

最後に、車で行ける距離にゴールデンクロスバンダムを食べる所があって良かったとつくづく思います。

これが九州や四国なら行けません。

地元でしか食べられない食材って、きっともっとあるんでしょうね。

ネットでも、販売してるようですがどんなに早くても1~2日はかかるでしょう。

それでは、もぎたてを茹でるあの味には遠く遥か遠く及ばないでしょう。

今日のう○こは「トウキビウ○コ」。

収穫の時が終わる晩秋まで続くでしょう。

おしまい